全身機能を高める
オーバーヘッドスクワットは、腕を頭上に挙げた状態で行うスクワット動作です。
トレーニング上級者やアスリート向けの種目に思われることも多いですが、実際には全身の関節と筋肉を稼働させることのできる優秀なエクササイズの一つです。また身体が正しく使えているかを確認できる非常に機能的な動作でもあります。
当院では、アスリートだけでなく一般の方のリハビリテーションや身体づくりにも、このオーバーヘッドスクワットを積極的に取り入れています。
良い姿勢をつくる土台
オーバーヘッドスクワットでは、動作中に背骨がまっすぐ立った状態を保つことが必要です。
これは脊柱から骨盤が安定し、良好な姿勢をコントロールできている証拠です。
姿勢の安定は、スポーツパフォーマンスの向上だけでなく、腰痛や肩こりといった日常的な不調の予防にも直結します。
良い姿勢を保つ力は、アスリートにも一般の方にも共通して必要な身体機能です。
肩甲骨と胸郭の動き
腕がスムーズに上がる身体へ
腕を上げた「ばんざい」の姿勢を維持するためには、肩関節だけでなく肩甲骨や胸郭の動きが重要になります。
オーバーヘッドスクワットでは、これらが連動して機能しているかが明確に表れます。
肩まわりの可動性が低下していると、競技動作だけでなく、日常生活での動きにも制限が出やすくなります。
肩の動作不良を腰や股関節が代償することで肩以外にトラブルが起こってしまうのです。
トリプルエクステンション
下半身を効率よく使う
オーバーヘッドスクワットでは、足関節・膝関節・股関節が連動して動く「トリプルエクステンション」という動作が起こります。
しゃがんだ姿勢から立つ姿勢までの動作のことです。
この連動がうまくいくことで、地面からの力を全身へ効率よく伝えることができます。
走る・跳ぶといった競技動作はもちろん、歩く・立ち上がる・しゃがむといった日常動作の質も、この下半身の連動性に大きく左右されます。
アスリートにも一般の方にも共通する価値
オーバーヘッドスクワットの最大の特徴は、
多くの関節や筋肉を同時に使いながら、姿勢・バランス・集中力を保つ必要がある点です。
筋力だけ、柔軟性だけでは成立せず、身体を「正しく、うまく使えるか」がはっきりと表れます。
当院では、この動作が安定して行える状態を、機能的でケガをしにくく、長く動ける身体の指標と考えています。
まとめ
当院では、いきなり難しいスクワット動作を行うことはありません。
アスリートには競技力向上のために、一般の方には日常生活を楽にし、不調を繰り返さない身体づくりのために、一人ひとりの身体の状態に合わせて段階的に提供しています。
エクササイズを通して、自分の身体の癖や課題に気づき、正しく整えていく。
それが、アスリートにも一般の方にも共通する「強い身体」への近道だと考えています。
