ランスポーツのためのFHL、FDL、TP




今日は当院でも悩まれる方が多いスポーツマンの下腿部から足部にかけてのブログです。

当院にも松戸市の七草マラソンを走る方が多数来院されております。
また、サッカーやバスケなどのランスポーツを頑張る方必見です。


下腿〜足部の機能



走る動作では、着地から蹴り出しまでの一連のサイクルを正確かつ効率的に行うことが求められます。
その中で、足関節周囲、とくに下腿部から足部にかけての筋群は「地面からの衝撃を吸収し」「次の一歩に向けて強い推進力を生み出す」という役割を担っています。

これらの機能が低下すると、着地の安定性が損なわれ、不要なねじれやブレ、力発揮の機能低下が発生しやすくなります。
蹴り出しの効率が落ちることでフォームが崩れ、膝や股関節、腰への負担が増える原因にもなります。

つまり、下腿〜足部の働きは「走りの質」と「怪我のリスク」を左右する最も基礎的で重要な部分と言えます。


くるぶし内側を通る3つの筋



長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋

ランナーにとって特に重要なのが、内くるぶしの後ろ(足関節内側)を通過する3つの筋肉です。

◆長母趾屈筋(FHL)

母趾(親指)を強く床へ押し込む働きを持ち、最終局面の「蹴り出し」を鋭くする筋肉です。
母趾の踏ん張りが効くとバネのある走りが可能になります。

◆長趾屈筋(FDL)

第2~5趾を屈曲させ、地面をつかむような感覚をサポートする筋肉です。
足部の安定性を高め、着地時に下腿部の倒れ込みを抑える役割を持ちます。

◆後脛骨筋(TP)

足のアーチを支える最重要筋のひとつ。
足首の内側の安定性をつくり、過度な回内(プロネーション)を防ぎます。アーチが保たれることで蹴り出し方向がブレず、効率的な走りにつながります。


3つの筋は「チーム」として働く



これら3つの筋はすべて内くるぶしの後方を通過し地面を蹴るための共同の機能を持ち、互いに連携しながら以下のような力を発揮しています。

○足部のアーチ(内側縦アーチ)を保持する
○着地〜蹴り出しまで足首の安定性を確保する
○地面を強く押し返し、推進力を生む
○足関節のブレを抑え、疲労性障害や怪我を予防する

この「内くるぶしの3筋」が正常に働いているほど、走りは軽く、速く、怪我しにくくなります。
逆に、使いすぎや硬さがあるとアーチが潰れやすくなり、シンスプリント、足底腱膜炎、後脛骨筋腱炎など多くの障害の原因になります。


コンディションを高めよ



内くるぶしの3筋は、ランニング動作で継続的に酷使される部位です。
疲労や張りをそのままにしておくと、筋肉の機能が悪くなり、痛みやパフォーマンス低下につながる可能性があります。

そのため、
○鍼治療で筋の深層にアプローチする
○スポーツマッサージで筋緊張を緩める
○ストレッチやセルフマッサージで日常的にケアする

などのメンテナンスを行うことが、怪我の予防と走力向上のどちらにも効果的です。

下腿〜足部の筋肉は「走りの基盤」です。
長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋を適切にケアし、疲労を取り除くことで、ランナーはより安定したフォームで走ることができ、結果として怪我を防ぎながらスポーツの成果を高めることにつながります。